近代看護教育の生みの親として有名なナイチンゲール。
今の世の中の殆どの人がその存在を知っているかと思います。
私もイメージではだれにでも優しく手を差し伸べ、聖母のように与え・救う人だと勝手に思っていました。
日頃あまり本を集中して読む時間が無い私は、ネットなどで偉人たちの名言などを見て
歴史に名を残した人たちはどのような言葉を世に残しているのか、みることがあります。
あまり難しい哲学的な論点の勉強はしていないので、ストレートに純粋に表現されている言葉で感動することが多いです。
その中でカルチャーショックだったのがこのナイチンゲールです。
看護という立場でありながら、社会起業家という側面を持ち、
患者を救うために社会的立場や組織というものを根本的に創り上げた人だそうです。
人を救うための組織。病院などというイメージとは中々結びつきませんでした。
ナイチンゲールは様々な言葉を残していますが、どの言葉も決して慈愛に満ちていたり、救いを差し伸べる言葉ではありません。
例えば「私たちは、自分が誉められるためにではなく、私たちが選んだこの仕事に名誉をもたらし、それを前進させるために、心を打ち込んで事を成し遂げていこうではありませんか。」
という言葉を残しています。
病院という組織。看護という仕事を現実的に捉え、成長させようとして様々なことを築きあげてきています。
特に「構成員の奉仕の精神にも頼るが、経済的援助なしにはそれも無力である。」
という言葉が物語っているのですが、ナイチンゲールは赤十字社会活動には関わらず、ボランティアによる救護団体などに、
真っ向から反対していたそうです。
自己犠牲のみに頼る援助活動は決して長続きをしないという本質を社会的に捉え、
現実的に貧しい人たちを救うことを考えていたのです。
歴史に名を残すことが成功ではなく、築き上げたものが今の世の中の礎のひとつになっていることが
本当に成功しているように感じます。